• おなかから、人の健康を考える
タカナシ乳業
ホーム サイトマップ お問い合わせ
乳酸菌について LGG乳酸菌って LGG乳酸菌の可能性 コラム Q&A
LGG乳酸菌の可能性
はじめに
整腸作用に関する研究
アレルギー(アトピー)疾患に関する研究
アレルギー(花粉症)疾患に関する研究
インフルエンザウイルス感染症に関する研究
LGG乳酸菌の更なる研究
はじめに
プロバイオティクスとして、LGG乳酸菌にはさまざまな可能性が報告されています。
すでに一般的となった作用から、学会や論文で報告され、
将来に期待が持てるものまで、LGG乳酸菌の研究成果をまとめます。
整腸作用に関する研究
整腸作用に関する研究
LGG乳酸菌発酵乳の腸内菌叢・便性改善作用について
健康な大人52人にLGG乳酸菌を用いて調製した発酵乳を2週間、毎日摂取してもらったところ、排便回数の増加、排便感覚の改善などの便性改善結果が得られました。また、便中のアンモニアの量が減少し、便のニオイが一部緩和される傾向にありました。
さらに、LGG乳酸菌の摂取によって腸内のビフィズス菌やラクトバチルス菌(LGG乳酸菌を含む)などの善玉菌が増え、クロストリジウム菌などの悪玉菌が減少したことから、この腸内の細菌バランスの改善がアンモニアなどの腐敗産物の低下につながったものと推測されています。
こうした結果は別の試験でも報告されていることからも、生きて腸まで到達するLGG乳酸菌には高い整腸作用が備わっているものと考えられています。
[細田ら(1998) 健康・栄養食品研究Vol.1, 20~28]
LGG乳酸菌の整腸作用
1 生きて腸まで届く
LGG乳酸菌は、胃酸・胆汁酸に強い耐性を持っているため、しっかりと生きたまま腸まで届くことができるのです。
2 良い菌を増やす
生きたまま腸まで届いたLGG乳酸菌によって、腸内のビフィズス菌を増やす働きがあります。
3 悪い菌を減らす
LGG乳酸菌を摂取することによって、腸内の悪い菌の数が減少し、摂取後も菌数は低い値のまま維持されることが分かります。
4 便性を改善する
腸内環境が整うことで、色や固さ、1日にトイレに行く回数などの観点から便性は改善され、いいウンチが出るようになるのです。
アレルギー(アトピー)疾患に関する研究
腸内環境とアレルギー
現在、先進国ではアトピー性皮膚炎の患者が増加しており、その中でも、新生児のアトピー性皮膚炎の急増 が問題となっています。原因はまだ不明な点がたくさんありますが、一つの仮説として、腸内環境が重要で はないかと考えられています。現在は居住環境が衛生的になり乳幼児期に様々な細菌との接触が減少し、腸 管に存在する免疫細胞が刺激を受けることが少なくなり、免疫システムが健全に発達していないのではと考 えられています。
GG乳酸菌による子供のアトピー性皮膚炎発症予防作用について
本人または家族にアトピー症状の履歴のある妊婦さんを次の2つのグループに分けました。一つは出産予定日2~4週間前からLGG菌入りのカプセルを摂取してもらい、さらに出産後も6ヶ月間はLGG乳酸菌を摂取するグループ(LGG乳酸菌投与群)、もう一つは出産前から同期間プラセボ(偽薬)を摂取するグループ(プラセボ投与群)。その2つのグループの新生児が2歳になるまでアトピー発症状況を観察するという臨床試験を実施しました。

その結果、LGG乳酸菌を摂取した妊婦さんから生まれた子どものアトピー発症率が23%(15人/64人)であったのに対し、プラセボを摂取したグループでは46%(31人/68人)という結果が得られました。これは、LGG乳酸菌を摂取することでアトピーの発症率が半分に抑えられたという画期的な報告です。妊娠中の女性が腸内環境を整えることは、自分のためだけでなく、生まれてくる赤ちゃんの健康にもつながることを示すものです。
[Kalliomaki et al. (2001) The Lancet 357, 1076-1079]
妊娠中にLGG乳酸菌を摂取した母親から生まれた幼児は、摂取しなかった母親から 生まれた幼児と比較すると、アトピー性皮膚炎の発症率が約半分にとどまりました。
※プラセボとは…薬効はないが、実験や臨床試験の際に対照剤として使用する偽薬のこと。
さらに追跡調査より、アトピー性皮膚炎におけるLGG乳酸菌の予防効果の持続性が報告されています。
母親の腸内細菌の重要性
おかあさんの腸内環境が、
子どもの将来の体づくりのために重要です。


母親がアトピー体質でも、妊娠中の食生活を通して、有用菌の多い整った腸内環境をつくることで、子どもは母親のアトピー体質を受け継がない可能性が高くなるという研究成果が報告されています。つまり、母親がよい腸内環境を保つことで、生まれてくる子どものよい免疫バランスをつくり出します。

妊娠・出産時期の母親の腸内環境は、子どもの将来の体質づくりに非常に重要な役割を果たすのです。
LGG乳酸菌のようなプロバイオティクスを摂取して、自然な形で健康な腸内環境が 子どもに受け継がれるよう、心がけてほしいですね。
アレルギー(花粉症)疾患に関する研究
LGG乳酸菌とTMC0356 菌の複合発酵乳による花粉症の症状軽減作用について
今や、日本人の約6人に1人、首都圏では約4人に1人が花粉症に悩まされているといわれています。
2006年のスギ花粉症シーズンに、LGG乳酸菌とTMC0356菌の2つの乳酸菌で調製した発酵乳を花粉症患者に10週間毎日摂取してもらう臨床試験を行いました。

その結果、プラセボ(偽薬)摂取グループと比較して、摂取開始9週から10週間後に花粉症による鼻づまり症状の改善が確認されました。LGG乳酸菌とTMC0356菌には、鼻アレルギー症状のうち、特に鼻づまりに一定の改善効果が得られる可能性が推測されました。
このことはラットやモルモットを用いた動物実験でもその作用が確認されています。
[Kawase et al. (2009) International Journal of Food Microbiology 128, 429-434]
LGG乳酸菌とTMC0356菌の混合菌を摂取し続けた人は、花粉症のシーズンになっても、鼻づまりを引き起こす割合が、かなり低いことがわかりました。
※プラセボとは…薬効はないが、実験や臨床試験の際に対照剤として使用する偽薬のこと。
インフルエンザウイルス感染症に関する研究
LGG乳酸菌と感染症
人の腸は食べ物から栄養分を体内へ取り込む際に、食べ物と一緒に腸内へ入ってきたウイルスや細菌などの異物を体外へ排出したり、撃退しようと働きます。そのため、体の免疫細胞の60%以上が集結しており、腸は最大の免疫器官と言われています。腸の環境を良くすることが重要になります。
LGG乳酸菌は、腸の環境を整え、免疫機能に対して有効な研究成果がこれまでに発表されています。
インフルエンザウイルス感染予防効果について(1)
マウスの鼻腔内にLGG乳酸菌を3日間投与しました。その後、マウスの肺を採取し、肺のナチュラルキラー活性(NK活性)を測定しました。NK活性はナチュラルキラー細胞の活性を示すもので、がん細胞やウイルス感染細胞などの外敵を殺す役割をもつリンパ球の一種です。その結果、LGG乳酸菌の鼻腔内投与により、NK活性が有意に高まっていました。次に、感染症の影響を検討するために、インフルエンザウイルスに対する効果を検討しました。マウスにLGG乳酸菌を鼻腔内に3日間投与し、4日目にインフルエンザウイルスを感染させました。その結果、LGG乳酸菌の鼻腔内投与により、マウスのインフルエンザ発症率が減少し、生存率も有意に高まることが明らかとなりました。これらより、免疫調節作用を強化し、インフルエンザ感染防御に役立つことが考えられます。
Harata et al. (2010) Lett Appl microbiol
LGG乳酸菌の鼻腔内投与により、NK活性が有意に高まることがわかりました。

LGG乳酸菌の鼻腔内投与により、マウスのインフルエンザ発症率が減少し、
生存率も有意に高まることが明らかとなりました。

インフルエンザウイルス感染予防効果について(2)
次に、LGG乳酸菌を14日間、経口投与してからインフルエンザウイルスに感染させました。LGG乳酸菌を投与することにより、インフルエンザウイルスによる症状が軽症になり、肺中のインフルエンザウイルス数も有意に減少していました。LGG乳酸菌は経口投与によって、腸管内の免疫系を介して、インフルエンザウイルスに対して予防的な効果が考えられます。
川瀬ら (2009) 日本農芸化学会大会
LGG乳酸菌を摂取したマウスはインフルエンザウイルスに感染しても、
症状が軽症ですむことがわかりました。

さらには、肺のインフルエンザウイルス数は、LGG乳酸菌の摂取によって、
大幅に減少することがわかりました。

インフルエンザと乳酸菌
   国際医療福祉大学 教授   北村義浩
インフルエンザは風の一種?
インフルエンザは、インフルエンザウイルスがヒトに感染することによっておこる急性の呼吸器感染症です。毎年、日本を含め、世界中で流行があります。インフルエンザは、ウイルスが身体に入ってから2~4日間の潜伏期間のあとで、突然に発熱(38℃以上の高熱)します。たいていは、筋肉痛、関節痛、頭痛、全身倦怠感などを伴います。次いで鼻水・咳などの風邪に似た症状が出てきます。たいていは1週間程度で治りますが、「風邪」と比べて全身症状が強いのが特徴です。「インフルエンザは風邪の一種でたいしたことはない」という考えをもっていらっしゃる方々が多いと思いますが、いわゆる風邪と考えない方が良いでしょう。 特に持病のある方は、インフルエンザにかかると合併症を併発する場合があります。たとえば高齢者は細菌の感染による肺炎、気管支炎、慢性気管支炎が起こるおそれがあります。また、乳幼児は中耳炎や熱性けいれんが起こることがあります。その他、インフルエンザウイルスによる肺炎や気管支炎、心筋炎が起こることがあります。インフルエンザ発症時にアスピリンを服用すると、ライ症候群が起こることがあります。合併症の重症度によっては入院を要したり、死亡したりすることがあります。特に重篤な合併症として、小児においてインフルエンザに関連する急性脳症(インフルエンザ脳症)があります。
インフルエンザウイルスの種類
インフルエンザウイルスは、ウイルス粒子内のタンパク質の抗原性(構造)の違いから、A型・B型・C型の3タイプに分けられます。このうち毎年流行的な広がりを見せるのはA型とB型です。A型のウイルス粒子表面には、赤血球凝集素タンパク質(HA)とノイラミニダーゼタンパク質(NA)という2種類のタンパク質があります。HAには16の型が、NAには9つの型がある事が知られています。A型ウイルスはこのHAとNAの組み合わせでさらに細かく分類されます(亜型といわれます)。従ってA型ウイルスは最大で16 × 9 = 144の亜型が存在することになります。たとえば、2010年から流行し始めた新型インフルエンザウイルスはHAが1型でNAが1型です。省略表記ではH1N1亜型と表されます。ヒトではHAは1~3型, NAは、1または2型が流行しています。
流行している種類の傾向
1968年に香港型インフルエンザ(H3N2) が現われ、1977年にはソ連型インフルエンザ (H1N1)が現れました。小変異を続けながら、現在はA型H3N2亜型とH1N1亜型、およびB型の3種のインフルエンザウイルスが流行しています。これら3種を季節性インフルエンザといいます。一方、2009年4月から流行し始めた豚インフルエンザ(H1N1亜型)をパンデミックインフルエンザ、または新型インフルエンザといいます。現在は、この季節性インフルエンザと新型インフルエンザの両方が流行していますが、H1N1亜型については、新型の方が優位に広がっています。
どうやって感染するの?
インフルエンザは人から人に感染します。主に飛沫感染が原因です。くしゃみ・咳などで口から出る唾液の飛沫が、他の人の鼻や口に入り込むのです。他には接触感染もあるといわれています。くしゃみをした時に唾液・鼻水が飛んで机やドアノブなどに付着し、その部分に他人が触れて、口や鼻から入り込むという経路です。さらには、咳やくしゃみをしたときに口を手でふさいだ際に手に唾液・鼻水がついて、その手と握手した他人の手にもウイルスがうつる経路もあるといわれています。
感染するのはヒトだけ?
ヒト以外にもブタやトリなど様々な動物に感染します。ペットの猫や犬にも感染します。そこで、A型インフルエンザはヒトにも動物にもかかる、人獣共通感染症ととらえられるようになりました。特に重要な感染対象(宿主)は鳥です。その中でも渡り鳥は、インフルエンザウイルスに感染しても症状が現れにくく、比較的元気なままで飛ぶことが出来ますので、感染した鳥が飛んでウイルスを広い地域に広げます。すなわち、渡り鳥はインフルエンザウイルスの運び役なのです。
ウイルスの表面にあるHAとNAは、同一の亜型でも 抗原性(構造)が毎年のように少しずつ変化しています。そのためA型インフルエンザはたくみにヒトの免疫機構から逃れ、流行し続けるのです。これを連続抗原変異、または小変異といい、いわば自動車のマイナーモデルチェンジのようなものです。連続抗原変異によりウイルスの抗原性の変化が大きくなれば、A型インフルエンザ感染を以前に受けて免疫がある人でも、再び同じ亜型のA型インフルエンザにかかることがあるのはこのためです。
動物からヒトに感染することもあるの?
異なる亜型のウイルスが、ヒト以外の動物からヒト集団に入り込んで広がることがあります。これを抗原不連続変異または大変異といいます。数年から数十年単位で起こります。いわば自動車のフルモデルチェンジのようなもので、新型インフルエンザウイルスの登場です。たいていは大変異ウイルスに免疫のある人たちが少ないので、大流行(パンデミック)になります。1918-1919年に大流行したスペイン風邪は、この大変異の例です。当時、世界各地で大流行し、その罹患者数は6億人、死亡者は約4,000万人にのぼったと推定されています。日本での罹患者は2,300 万人、死者は約40万人に及んだといわれています。
気をつけるべき時期と年齢
インフルエンザは、毎年11月下旬から12月上旬に発生が始まり、翌年の1-3月頃にその数が増加、4-5月にかけて減少していくというパターンが一般的です。2010-2011年シーズンではH1N1(80%)、H3N2(16%)、B型(4%)の順で流行しています。年代別に見ますと、5~9歳(19%)、20代(16%)、30代(14%)、10~14歳(12%)、0~4歳約(12%)の順で罹患しています。20歳未満の若者が、感染者の約半数を占めています。
警戒すべき新型インフルエンザウイルス
ヒトで流行しているH1N1とH3N2以外の亜型ウイルスが動物で流行しています。なかでも鳥で流行しているH5N1亜型のインフルエンザウイルスが重要と考えられています。
とりわけ病原性が高いH5N1鳥インフルエンザ(高病原性H5N1)がヒトに感染すると重症になります。最初の例は、1997年、香港で発生した時に、18人ものヒトにも感染した(うち6人死亡)例です。それ以来、現在に到るまでに全世界で534人が高病原性H5N1に感染したと報告されています(WHOの統計による)。このうち316人が亡くなっていますので、死亡率は約60%と極めて高い感染症といえます。
現在H5N1亜型の鳥インフルエンザウイルスは、ほぼすべての世界の地域で持続的に野鳥と家禽の間で流行を起こしています。日本でも、ニワトリ飼育場での流行が報道されていますのでご存じの方も多いでしょう。それらがときどきヒトに感染しているという状況なのです。したがってH5N1新型インフルエンザウイルスが、いつ出現してもおかしくない状況です。H5N1亜型に限らず、新型インフルエンザの発生に警戒が必要です。
診断方法
ベッドサイドもしくは外来などでインフルエンザ抗原を検出できるキットが市販されるようになり、健康保険も適用されるようになっています。A型のみ判定できるもの、A型とB型が同時に判定できるものなどがあります。どちらも鼻の奥に綿棒を挿入して粘液をとります。また、コマーシャルラボなどでも、PCRによるウイルスの検出や血清中のインフルエンザウイルス抗体の測定が可能であり、ウイルス学的診断が容易にできるようになってきました。すべてのインフルエンザ疾患患者に対して、ウイルス学的検査を行うことは現実的ではありませんが、診断の裏付けとして重要な意味を持ちます。
インフルエンザの薬の種類
インフルエンザウイルスが細胞から細胞へ感染・伝播していくためには、ウイルス表面に存在するノイラミニダーゼ(NA)が不可欠です。したがって、このNAの働きを抑えると、増殖したインフルエンザウイルスが細胞外へ出て行くことを防ぐことができます。
現在、我が国で使われているNA阻害薬は、(1)リン酸オセルタミビル(商品名「タミフル」)、(2)ザナミビル(商品名「リレンザ」)、(3)ペラミビル水和物(商品名「ラピアクタ」)、(4)ラニナミビル(商品名「イナビル」)の4種類です。いずれも発熱後早期(約48時間以内)に投与を開始するべきです。タミフルは経口薬で、リレンザとイナビルは鼻から吸入する薬です。ラピアクタは点滴で使用する薬です。特筆するべきは、イナビルは1回の吸入で5日間薬の効果が持続する点です。単回の投与で良いというのは便利です。 また、年少者においてはタミフル服用後の異常行動が指摘されています。現在のところ、専門家の調査では明確な因果関係は認められていません。ただし、因果関係は不明であるものの、未成年の患者においては原則としてタミフルの使用を控えるよう勧められています。投与する場合には、投与開始から少なくとも2日間、小児・未成年者が一人にならないよう配慮するように、保護者に対して勧められています。
インフルエンザ予防3原則
1.予防接種
インフルエンザワクチンは、エーテルでウイルスを処理して発熱物質などとなる脂質成分を除き、免疫に必要なウイルス粒子表面の赤血球凝集素(HA)を密度勾配遠沈法により回収し、主成分としたHAワクチンといわれる不活化ワクチンです。インフルエンザワクチンには、はしかワクチンのように発病を確実に阻止するほどの効果は期待できませんが、高熱などの症状を軽くし、肺炎などの合併症による入院や死亡を減らすことができるとされています。
特に65歳以上の高齢者や基礎疾患(気管支喘息等の呼吸器疾患、慢性心不全、先天性心疾患等の循環器疾患、糖尿病、腎不全、免疫不全症など)を有する方は、インフルエンザが重症化しやすいのでワクチン接種による予防が勧められます。また、重症化しやすい人が周辺にいる人や、その他にインフルエンザによって具合が悪くなることを防ごうと思う人に対しても、ワクチンは勧められます。2010-11シーズンは、新型インフルエンザと季節性インフルエンザ(A香港型・B型)の株が混合された国内産ワクチン(3価ワクチン)による予防接種が行われました。13歳未満の方は2回、13歳以上の方は1回の接種が推奨されています。 インフルエンザワクチンによる副反応については、軽度の副反応、すなわち局所反応を起こす可能性が10%程度あります。発熱など全身の副反応は1%以下です。死亡あるいは生涯にわたりハンデイキャップとなる重大な副反応の発生は、予防接種被害認定などの調査に基づいた調査では100万接種あたり1件に満たないといわれています。現在もさらにより良いワクチンへの改良開発がおこなわれており、投与回数・投与法(経鼻投与など)、アジュバント(免疫補助剤)の工夫など、新ワクチンの研究が進められています。

2.手洗い・うがい(接触感染対策)
手洗いは、個人衛生の基本です。外から帰ったときなど、こまめに手を洗いましょう。また、咳やくしゃみを手でおおったときにも洗いましょう。手のひら側、手の甲側、指の間をしっかり流水で洗います。親指を洗浄し忘れることが多いのでしっかり洗いましょう。流水で手を洗えないときは、手指にすり込むタイプのアルコール製剤も有効です。しかし、手に目で見えるような汚れがある場合は消毒効果が低下するため、その場合は流水で手洗いを行いましょう。

3.咳エチケット(飛沫感染対策)
咳やくしゃみをする時はティッシュやマスクを口と鼻にあて、他の人に直接飛まつがかからないようにしましょう。また、手のひらで押さえずに、二の腕あたりの服で押さえることも有効です。
インフルエンザ対策に乳酸菌
日頃からインフルエンザにかからないよう、免疫力を高める身体づくりも大切です。免疫力を高めるためには、以下のことを心がけるとよいでしょう。

(1)バランスの良い食事
(2)免疫力を高める健康補助食品の利用
(3)禁煙と適度な飲酒
(4)ストレスの少ない生活(睡眠、よい人間関係、笑い)

すべてを実行することは難しいかもしれませんが、(1)(2)の簡単な方法として、ヨーグルトなどの乳酸菌食品の摂取を日常生活に取り入れることがお勧めです。乳酸菌には免疫細胞の6割が集中する小腸の菌叢(きんそう:細菌の集まり)を健全に保ち、免疫機能を高めるといわれています。人体最大の免疫センターといえる小腸を健全に保つことが、効率的に免疫を高める方法だといえます。
しかし、たいていの場合、外から送り込んだ乳酸菌は腸に定着せず、時間がたったら排泄されてしまいます。ですから毎日飲んで乳酸菌を送り続けることや、より腸内に長くとどまる菌を選ぶことが重要です。「おなかへGG!」(タカナシ乳業)等の商品に含まれているLGG乳酸菌は、腸内での持続性にすぐれた乳酸菌で、世界でもっとも研究されている乳酸菌です。実際にタカナシ乳業や明治乳業は、乳酸菌がインフルエンザ予防効果を示す動物実験結果を発表しており、今後も発展が期待される研究分野です。
終わりに
死亡率の減少などとともに、次第に「インフルエンザは風邪の一種でたいしたことはない」という認識が広まってしまっていますが、決してそうではありません。正しい知識とともに、近年注目されている乳酸菌の機能も活用していただき、みなさんが健康的な生活を送れることを願っています。
風邪予防作用に関する研究
フィンランドの18ヵ所の保育施設で、1~6歳の健康な子ども571人を対象に調査。
調査結果1
LGG乳酸菌を摂取したグループでは、保育施設の欠席日数が減少しました。
調査結果2
LGG乳酸菌を摂取したグループでは、呼吸器感染とその合併症(急性中耳炎、副鼻腔炎)および下部気道感染(急性気管支炎、肺炎)を発症する子どもが減少しました。
調査結果3
LGG乳酸菌を摂取したグループでは、呼吸器感染に対する抗生物質治療者数が減少しました。
Hatakka et al. : BMJ (2001)
速報
クロアチアの首都ザグレブの4ヶ所の保育施設で、1~7歳の健康な子ども281人を対象に調査。園児を2つのグループに分け、片方のグループ(139人)にLGG乳酸菌入りの発酵乳を(LGG乳酸菌群)、もう片方のグループ(142人)にはLGG乳酸菌が入っていない発酵乳(プラセボ群)を3ヶ月間毎日摂取してもらいました。
LGG乳酸菌群は呼吸器感染症を発症した子供が43.2%、プラセボ群では67.6%となり、
風邪に対して効果が出ております。

また、風邪の症状を示す期間が短くなり、保育園を休む子が少ないという結果が出ております。

ロタウイルス予防に関する研究
ロタウイルスは幼児や小児にかかりやすく、感染すると、腹痛や下痢などの症状がでます。特に、冬季に感染しやすいといわれています。
ロタウイルスに対するLGG乳酸菌の研究も数多く実施されております。
院内感染による感染下痢症に対するLGG乳酸菌の影響を81人の子供(1~36ヶ月)を対象に検討しました。LGG乳酸菌摂取により、院内感染による下痢の発症率が減少しました(LGG乳酸菌群:6.7%, 対照群:33.3%)。両群で感染を引き起こした被験者の中で、ロタウイルスによる胃腸炎の発症率がLGG乳酸菌により改善されました(LGG乳酸菌群:2.2%, 対照群:16.7%)。
Szajewska et al. J.Pediatr. 138(3): 361-365 (2001)
LGG乳酸菌の更なる研究(大腸炎、メタボ、感染症など)
LGG乳酸菌TMC0409菌 TMC1543菌で発酵した乳清タンパク質濃縮物強化ヨーグルトの体脂肪低下効果について
TMC0409菌、TMC1543菌、LGG乳酸菌の3つの乳酸菌で発酵し、カルシウム、乳清タンパク質を強化した発酵乳の体脂肪抑制効果についてaP2-agoutiトランスジェニック肥満モデルマウスを用いて検討しました。このマウスにカルシウム・乳清タンパク質強化発酵乳あるいは、高カルシウム乳製品食を摂取させたところ、両グループとも体脂肪の低下が認められましたが、この発酵乳を摂取したグループは、高カルシウム乳製品摂取グループよりもさらに高い体脂肪の低下効果を示しました(P > 0.01)。体重の有意な低下も観察されました。また、脂肪の分解促進、合成抑制を示すデータも得られています。
[Zemel MB, 何方ら(2009)日本農芸化学会2009年度大会]
大腸炎予防に関する研究
近年、現代病ともいえる炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎やクローン病などのIBD)や過敏性腸症候群(IBS)などの腸疾患が急増しています。これらの腸疾患は、その治療法や予防法が確立されておらず、多くの研究者が治療法を模索している状況です。そこで、腸疾患に対するLGG乳酸菌の有益性について検討しました。
人為的に大腸炎を発症させたをマウスへLGG乳酸菌発酵乳投与したところ、大腸炎の発症が抑制され、腸管上皮組織のダメージが減少しました。
      対照群            大腸炎発症群         大腸炎発症+ LGG群
LGGはフィンランドValio社の登録商標です。 ©Takanashi Milk products co.ltd., 2013 All Rights Reserved.