母乳のアトピー性皮膚炎予防とLGG®乳酸菌

研究1

妊娠中、授乳中のLGG®乳酸菌摂取における乳児のアトピー性疾患に対する免疫調節機能の可能性

〈 研究1 〉

妊娠中、授乳中のLGG®乳酸菌摂取における乳児のアトピー性疾患に対する免疫調節機能の可能性

背景

LGG®乳酸菌摂取による乳幼児のアトピー性皮膚炎発症予防の作用機序を解明するため、母乳中のTGF-β産生へ与える影響を調べました。

方法

母子62組を2つのグループに分け、出産予定日4週間前から生後3ヵ月までLGG®乳酸菌(n=30)またはプラセボ(n=32)入りのカプセルを摂取しました。乳児が生後3ヵ月の時期に母乳中のTGF-β濃度を調べました。

結果
  • 生後3ヵ月のときに母乳サンプルからTGF-β1とTGF-β2の濃度を測定しました。TGF-β2濃度は、LGG®乳酸菌群が2885 pg / ml、プラセボ群が1340 pg / mlでした【図1】。

  • 【図1】母乳のTGF-β濃度
結論

妊娠中からLGG®乳酸菌を摂取することで、母乳中のTGF-βが増加します。TGF-βが多い母乳栄養を受けた乳児において、アレルギーの発症リスクを抑える可能性を示した疫学調査*があることから、母親のLGG®乳酸菌摂取によって乳児のアトピー性皮膚炎の予防効果が示唆されます。

【出典】Rautava et al. J Allergy Clin Immunol. 109:119-121 (2002)
Oddy et al. Pediatr Allergy Immunol. 21:47-59 (2010)
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