過敏性腸症候群とLGG®乳酸菌

研究1

機能性腹痛を有する小児におけるLGG®乳酸菌の有効性

研究2

小児の腹痛障害に対するLGG®乳酸菌の治療効果

〈 研究1 〉

機能性腹痛を有する小児におけるLGG®乳酸菌の有効性

目的

この研究の目的は、小児の反復性腹痛の緩和におけるLGG®乳酸菌の有効性を確認することです。

対象・方法

過敏性腸症候群(IBS)または機能性腹痛(FAP)を有する小児141名を対象に、4週間の慣らしと8週間のLGG®乳酸菌またはプラセボの投与、その後8週間の経過を観察する無作為化二重盲検プラセボ対照試験を行いました。

結果

LGG®乳酸菌群は、介入前と比較して、腹痛の頻度(P <0.01)および重症度(P <0.01)の両方で有意な減少がありました。これらの違いは経過観察終了時にも有意でした(それぞれP <0.02およびP <0.01)。

  • 12週目の時点で、治療が成功したのは LGG®乳酸菌群で48名(79%)、プラセボ群で37名(53%)でした。追跡調査終了時の治療成功は LGG®乳酸菌群で53名(79%)、プラセボ群で43名(62%)でした(P <0.03)【図1】。

  • 【図1】腹痛の治療の成功率

治療 12週目の治療成功は20週目にも維持されました。この効果は、IBSの子供たちだけに見られました。エントリー時、54名中32名(59%)が腸管透過性試験(IPT)で異常な結果が示されました。これは、プラセボ群と比較して有意に高くなりました(P <0.01)。また、12週目には、IPTで異常な結果が出た患者のうちLGG®乳酸菌群で40%、プラセボ群で21%が有意に異常を減少させました。プロバイオティクスの効果は、FAPよりも主にIBSの子供たちで見られました。

結論

LGG®乳酸菌はIBS患児の腹痛の頻度と重症度を有意に減少させました。この効果は持続的で、腸管バリアの改善による二次的なものと考えられます。

【出典】Francavilla et al. Pediatrics 126:e1445-52 (2010)
〈 研究2 〉

小児の腹痛障害に対するLGG®乳酸菌の治療効果

背景

機能性腹痛障害(FAPD)は学齢期の小児に多くみられますが、現在、信頼できる治療法はありません。

目的

この研究の目的は、小児のFAPDに対するLGG®乳酸菌の治療効果を明らかにすることです。

方法

機能性ディスペプシア(FD)、過敏性腸症候群(IBS)、機能性腹痛(FAP)の小児104名を対象に、LGG®乳酸菌(n = 52)またはプラセボ(n = 52)を4週間投与する無作為化二重盲検プラセボ対照試験を行いました。

結果
  • IBS小児(n=37)については、LGG®乳酸菌群(n=18)がプラセボ群(n=19)よりも痛みが消失し【図1】、痛みの頻度が減少しました。

  • 【図1】IBS小児の治療成功率
結論

LGG®乳酸菌は、特にIBS小児において、痛みの消失を高めると考えられます。

【出典】Gawrońska et al. Aliment Pharmacol Ther 25:177-84 (2007)
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