乳酸菌とは
乳酸菌は、健康な体づくりの強い味方
乳酸が有害な腸内細菌を撃退!
乳酸菌は、糖を分解して乳酸を作り出す細菌の総称。乳酸菌が作った乳酸の働きによって腸の中の有害な菌の繁殖が抑えられ、お腹の調子を整えてくれるほか多くの効果が期待できます。その健康への有益性から「善玉菌」や「有用菌」と言われる、健康な体づくりの強い味方です。
乳酸菌には数多くの種類があり、それぞれに名前がつけられて分類されています。その名前は「菌属-菌種-菌株」と階層によって決められています。菌株とは人間におきかえると各個人の名前にあたります。ちなみに、LGG®乳酸菌の正式名称は「ラクチカゼイバチルス(属)・ラムノーサス(種)・GG(株)」です。
腸は最大の
免疫器官
お腹の調子を整え、
病気に負けない体をつくる
近年、乳酸菌の免疫力アップが注目されています。体の免疫細胞の60%以上は腸に集中しているため、乳酸菌を摂取することは整腸作用だけでなく、この免疫細胞に働きかけることにより、免疫力を高めることにもつながると考えられています。
また最近の研究では、乳酸菌のこの免疫調整力が、アトピー性皮膚炎の予防や花粉症軽減、インフルエンザ予防などにも有用性を示すデータが報告されています。
乳酸菌が
腸内フローラのバランスを改善
腸内細菌が住んでいる腸内環境は、実は非常に過酷。善玉菌、悪玉菌を問わず、それぞれの腸内細菌が常に生存競争を繰り広げています。また、食生活やストレス、加齢などにより腸内フローラのバランスが乱れることがあります。善玉菌の割合が多ければ腸内環境を良い状態に保てますが、何らかの理由で悪玉菌の割合が増えると、健康に悪影響を及ぼす可能性が高まります。乳酸菌の摂取には、少しでも善玉菌の割合を増やし、腸内環境を整えるという目的があるのです。
善玉菌が
住みやすい
腸内環境
乳酸菌と
ヨーグルト
世界中で注目されるヨーグルトの健康効果
ヨーグルトは乳酸菌を利用した代表的な発酵食品で、世界中に広く存在しています。その起源は、紀元前5000年ころと言われています。20世紀になり、ノーベル賞を受賞したロシア人科学者メチニコフ博士が唱えた「ヨーグルト不老長寿説」をきっかけに、ヨーグルトの健康効果が注目され、乳酸菌の有用性に対する研究が盛んになりました。生きたまま腸内に届き、ヒトの体に有益な機能をもつ乳酸菌をプロバイオティクス乳酸菌と呼び、さまざまなヨーグルトに使用されています。
知っておきたい!乳酸菌にまつわるキーワード
プロバイオティクス
最近、ヨーグルトなどのパッケージでよく目にする「プロバイオティクス」という言葉があります。これは適切な量を摂取した際に、私たちの健康に有益な働きをする生きた微生物のことを指しています。代表的なものとして乳酸菌やビフィズス菌があります。 微生物が持つ機能によって健康維持や病気の予防などが期待できるため、さまざまな分野から注目を集めています。
善玉菌と悪玉菌と日和見(ひよりみ)菌
腸内細菌には大きく分けて、有用な働きをする「善玉菌」と悪影響を及ぼす「悪玉菌」とどちらの影響もある「日和見菌」がいます。
善玉菌の代表は乳酸菌やビフィズス菌。腸の動きを良くして便秘や下痢を防いだり(整腸作用)、悪玉菌や外から侵入してきた病原菌の増殖を抑制して、病気を防いだりしています。
一方、悪玉菌は、ウェルシュ菌やブドウ球菌、大腸菌などが挙げられます。悪玉菌が増えると、腸の動きが悪くなり下痢や便秘になります。また、悪玉菌によって作られた有害物質によって、がんなどさまざまな病気のリスクが高まることになります。
日和見菌は、私たちの味方にも敵にもなり得る特徴を持ち、腸内の最大勢力です。日和見菌は、腸内細菌のバランスが整っている時は、無害で善玉菌の見方になります。しかし、免疫力が低下したり、悪玉菌が増加したりすると、悪玉菌に加勢して有害に働きます。日和見菌が善玉菌の味方になるよう健康な腸内環境を保つことが大切です。
腸内フローラ
腸の中には1000種類以上、100兆個もの腸内細菌が住んでいます。これらの細菌は、腸の壁に種類ごとに張り付いていて、それがお花畑(フローラ)にみえることから、「腸内フローラ」や「腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)」と呼ばれています。